ノーコードでアプリ開発できるツール6選を徹底比較|メリットやデメリットも紹介

ノーコードという言葉をご存知でしょうか。プログラミング言語の知識がないとアプリ開発は無理だったところに、コーディングなしでアプリを開発できる画期的なツールです。今回は、アプリ導入を検討中の方に対して、ノーコードアプリの概要とお勧めツールを紹介します。
おすすめのアプリ開発ツール6選 |
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・applimo プログラミング知識不要の、iOS/Android対応のアプリ作成ツールです。テキスト入力と画像選択を直感的な操作でアプリをスピーディに作成できます。多くの機能を搭載しており、月額9,800円で利用可能です。 ・thunkable 豊富な部品をドラッグアンドドロップで動かしながら、感覚的にアプリを開発できるツール。部品はUIや画像をはじめ音声にいたるまでバラエティに富み、頭に描いたイメージをそのままアプリに反映させることができます。 ・Yappli アプリの開発から運用・分析まで、一貫して行えるノーコード使用のプラットフォーム。ブログを操作するような感覚でアプリの更新が可能です。頻繁なアップデート行っており、最新OSへの対応も迅速に行っています。 ・Adalo 基本操作はドラッグアンドドロップで、コードの入力なしでアプリを作成ができるツールです。画面を見ながらステップ沿って要素を選んでいくだけで、初心者でも簡単にアプリを作成できます。 ・bubble マウスの移動と簡単なテキスト入力だけで、プログラミング言語を使用せずにアプリを開発できます。ノーコードアプリの弱点の自由度の低さを克服し、フロントエンド・バックエンド設定の他データベースにまで細かく設定可能です。 ・Glide Googleスプレッドシートを基にした操作画面で直感的にアプリを開発できます。コードを書かずにスプレッドシートにデータを入力し、Glideで読み込むだけで簡単にアプリが完成します。 |
ノーコードとは
ノーコードとは、プログラミングの知識がなくてもWebアプリケーションの開発ができるサービスのことです。今まで開発にはプログラミング言語の習得が必須でしたが、ノーコードによってエンジニア以外の人材も開発に携われるようなりました。すなわち、開発環境を変化させる画期的なツールだと言えます。
ノーコードが注目される背景としては、ITエンジニアの不足やクラウドサービスの一般化などが挙げられます。現在どの企業でもエンジニアの人材不足に陥っています。そんな中、非エンジニアがデジタル関連業務に参加できるようになった手段のひとつとして、重宝されています。さらにクラウドサービスが充実したことで、開発環境が低コストで用意できるようになり、ノーコードを使いやすい環境が整いさらに普及が加速しました。
ノーコードとローコードの違い
ノーコードに似ている言葉に、ローコードという言葉があります。ノーコードはプログラミング言語を全く使用しないのに対し、ローコードはプログラムを少し記述します。とはいえ、ローコードも基本的な開発方法はノーコードと大差はありませんが、やはり少しでもプログラミングを書く必要があるため、プログラミング知識が必要となる点が大きな違いです。
ノーコードツールでアプリ開発をおこなうメリット
ノーコードツールでアプリ開発をおこなうメリットは以下の3つです。プログラミングの知識がない人でも低コストでスピーディにアプリの開発が行えるようになります。
- アプリ開発にかかる時間を削減できる
- アプリ開発にかかる費用を削減できる
- プログラミングの知識がない人でもアプリ開発をおこなえる
アプリ開発にかかる時間を削減できる
ノーコードでのアプリ開発は、プログラミングでソースコードを書く必要がないため、その分開発時間を削減できます。さらに基本的な操作がドラッグアンドドロップのため、スムーズな開発が行えます。プログラミングは設計ミスによるバグが発生するリスクもあり、発生した場合はデバッグ作業などにも時間がかかるのが事実です。ノーコードでは、コード記述のバグも発生しないので、精度を保ちながらスピードも確保できます。
アプリ開発にかかる費用を削減できる
ノーコードによる開発は、作業工程数を大幅に削減できます。通常、プログラミングによるアプリ開発の場合、工程が非常に多くかかるため、開発時間も長くなり人件費もかかります。さらに、プログラミングが書ける人材を雇用する場合はさらに費用が上乗せされます。従来のアプリ開発では高額な開発環境を整えるケースも多く、クラウド環境で開発可能なノーコードにすることで設備費用も抑えることが可能です。
プログラミングの知識がない人でもアプリ開発をおこなえる
ノーコードでは、開発者にプログラミング知識は必要ありません。エンジニアが開発する必要がなくなるので、IT業務以外の担当者でも作業を行えます。今までエンジニア不足でアプリ開発を行えなかった場合も、現状のリソースで開発を開始できるようになるところもメリットです。作成したいアプリのイメージがあれば、基本的に誰にでもアプリ開発が可能です。
ノーコードツールでアプリ開発をおこなうデメリット
ノーコードツールでアプリ開発をおこなうデメリットは以下の2つです。自由度の高さでは、ゼロから好みの開発を行えるプログラミングより、融通がきかない場面が多くなります。
- 開発の自由度が低いツールが多い
- プラットフォームに依存する
開発の自由度が低いツールが多い
開発できる内容は、使用しているツールの機能次第です。そのため、プログラミングのような自由度の高い開発を行うことは難しくなります。拡張機能があるかどうかもツールに依存するため、ツールによっては機能拡張が制限されてカスタマイズができない場合もあります。アプリのリリース後に変更を加えたいケースでも、ツールによっては柔軟に対応できない可能性も考えられます。
プラットフォームに依存する
ノーコード開発は、サブスクリプション方式で提供サービスのプラットフォームの機能を使用します。そのためプラットフォームすべてに依存しなければなりません。例えば、プラットフォームのサービスが終了した場合、開発していたアプリがすべて利用できなくなる可能性があります。ほかにも突然の利用料金引き上げや、不具合によるサービス停止などもよくあるケースです。期限がせまっている開発を行っている最中にシステム障害で作業ができない、などのトラブルに合う可能性があります。
アプリが作れるノーコードツールの選び方
ノーコードツールの選び方として3つのポイントを紹介します。
【アプリが作れるノーコードツールの選び方】
- サポート体制が充実しているものから選ぶ
- 無料トライアルがあるものから選ぶ
- 搭載されている機能から選ぶ
サポート体制が充実しているものから選ぶ
導入後のサポート体制が充実しているかどうかは、必ず確認しておきましょう。アプリは作って終わりというわけではなく、定期的な修正やバーションアップが必要となるためです。機能の追加や変更を頻繁に行う可能性もでてきます。万が一エラーで動かない場合でも、ツールのベンダーが迅速な対応を行えるかどうかでその後の経過に影響します。サポート体制が充実しておらず、対応がされないまま数日放置されるようなことがあれば、自社の業務にも大きな損害にもなりかねません。また、海外のツールの場合、問い合わせをすべて英語で行う場合もあるので、英語が心配な場合は日本製のツールを選ぶことも視野に入れておきましょう。
無料トライアルがあるものから選ぶ
ツールで無料トライアルが実施されていれば、積極的に申し込んで使ってみましょう。一口にノーコードツールといっても、使いやすさは全く異なります。使いやすさも人によって感じ方が違うので、ツールを使う予定のメンバーで試してみて一番皆が扱いやすいと感じたツールを選びましょう。特別気にしていなかったツールでも、使ってみると想像以上によい場合もあるので、お試し期間があればとりあえず使ってみることをおすすめします。
搭載されている機能から選ぶ
ノーコードツールは、基本的にはツールが用意した機能やテンプレートしか利用できません。そのため、開発予定のアプリのニーズに合った機能を搭載しているツールを選択しましょう。
後程詳しく紹介するapplimoのように、例えば以下のような機能があると、導入後の「○○ができない」といった運用上の問題は起こりづらくなります。
- プッシュ通知
- 投稿コンテンツ
- 各種SNSへのアプリ情報の共有
- アンケート
- 管理者とのチャット
- GPS店舗マップ
- カタログ
- フォトギャラリー
- 電子スタンプカードなど
またこれら既存の機能だけではなく、カスタマイズによって、デザインや機能の一部を追加できるノーコードツールもあります。
アプリ開発できるノーコードツール6選
ノーコードでアプリ開発できるツールは以下の6つです。それぞれのサービスの特徴を比較します。
- applimo
- thunkable
- Yappli
- Adalo
- bubble
- Glide
applimo
applimoは、ドコドア株式会社が提供するアプリ作成ツールです。「だれでも。どこでも。すべてをモバイルアプリに、」のキャッチフレーズのとおり、プログラミング言語は不要で、iOSとAndroidの両方に対応、すべての用途や業種に即したモバイルアプリの作成ができます。
搭載できる機能は豊富で、予約機能をはじめ、ネット注文、チャットなど痒い所に手が届く機能が盛りだくさん。たとえば次のような機能が便利で、使いやすいと好評です。
- さまざまなプッシュ通知の種類
全体配信はもちろん、セグメント配信、予約配信、誕生日配信など、特定のユーザーに対して特別な通知を配信することができます。
- 自由度の高いデザインを簡単に設定可能
デザインは、ヘッダー、画像、コンテンツ、フッターの各場所に素材を入れることで、簡単にアプリができあがります。
- 投稿コンテンツ
ブログやSNSと同じ感覚で、更新できるコンテンツ機能を搭載。スタッフ紹介や、新着情報、メニュー、実績紹介、コラムなどに活用できます。
- アンケートを取ることも
ユーザーに対して、サービスや商品ラインナップについてなど、なんでもアンケートを取ることができます。ユーザー満足度を高めるために、欠かせない機能のひとつ。
- 友人へ紹介
ユーザーが各種SNSを通じて、友人へアプリ情報を共有、紹介できる機能を搭載。拡散力を兼ね備えた、とても優れた機能といえます。
これら以外にも、続々と新しい機能が追加されており、更新のたびに使いやすくなることも大きな特徴。applimoの機能をフル活用すれば、ユーザビリティが高く、かつセンスのよいアプリがあっという間に完成します。
thunkable
画像出典: thunkable公式サイト
thunkableは、Thunkable社が提供するノーコードツールです。豊富な部品をドラッグアンドドロップで動かしていくうちに、感覚的にアプリを開発できます。部品はUIや画像をはじめ音声にいたるまでバラエティに富んでいるので、頭に描いたイメージをそのままアプリに反映することが可能です。初めてアプリ開発を行う初心者にも扱いやすいツールだと言えるでしょう。
さらに、開発したアプリは自動的にiOSとAndroidに対応するところも特徴です。ユーザーが特別に設定する必要なく双方に対応するので、使い勝手のよいアプリが完成します。無料プランも用意されているので、お試し感覚で利用することも可能です。
Yappli
画像出典:Yappli公式サイト
Yappliは、株式会社ヤプリが提供するアプリプラットフォームです。コーディング不要のツールで、エンジニアでない方でもアプリの作成から運用・分析まで一連の流れで行えます。操作性もスムーズなので、短時間でアプリを作成することが可能です。店舗アプリに必要はツールもひととり搭載しています。サポート体制も充実しており、困ったときはすぐに対応してもらえるところも心強いポイントです。
Adalo
画像出典: Adalo公式サイト
Adaloは、Adalo社が提供するアプリ開発ツールです。コードの入力は不要で、プログラミング言語を習得していなくてもアプリの開発を行えます。基本的な操作はドラッグアンドドロップなので、直感的に動かしていくうちに質の高いアプリが完成します。Webアプリ以外にもネイティブアプリも作成可能なので、iPhoneやGoogle Playで使えるアプリを開発したい場合にもおすすめできるツールです。テンプレートの種類が豊富なので、テンプレートをベースにカスタマイズすれば、オリジナルのアプリの作成も可能です。無料プランの用意もありますが、ネイティブアプリの作成は有料プランのみの適用となります。
bubble
画像出典:bubble公式サイト
bubbleは、Bubble社が提供するアプリ開発ツールです。コーディングの必要がなく、プログラミングの知識がない非エンジニアでも問題なくアプリを開発できます。ノーコードツールのデメリットとしてよくあげられる、自由度の低さをカバーしているところが特徴。細かいところまでしっかりとカスタマイズが可能です。とはいえ、必要な操作はマウスのドラッグアンドドロップと簡単な文字入力のみ。プログラミング言語の知識があれば、さらに効率良く制作を進められますが、非エンジニアでも問題なく扱えます。料金は無料を含めて4タイプ。月払い・年払いの選択ができます。
Glide
画像出典:Glide公式サイト
Glideは、Glide社が提供する、アプリ作成ツールです。Googleのスプレッドシートを使用して直感的な操作でアプリを作成できます。スプレッドシートを使用するか、アプリを使用するか好みの方法を選択可能。テンプレートの数も豊富で、テンプレートを基にしながら効率よく開発を進めていけます。料金は無料から有料まで4つのプランを用意。大規模な開発に使えるEnterprise Appは見積もりを問い合わせる必要があります。外注せずに自社でコストを抑えたアプリ開発を行いたい場合におすすめです。
まとめ
ノーコードアプリを利用すれば、プログラミング言語の知識がない方や初心者でもアプリが開発できます。興味がある方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。applimoは初心者でも使いやすいノーコードツールですので、ぜひ利用を検討してみてください。
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