アプリ開発にかかる期間は?流れやスケジュール通り制作するポイント

スマホの急速な普及により私たちの生活様式や購買行動は、一昔前とはがらりと変化しました。そうした流れを受け、ユーザーとの接点を一つでも多く持つために、自社サービスのアプリを制作してアプローチをかけようとする企業が増えています。すぐにでもリリースしたいところですが、アプリの制作には最短でも1~3ヶ月かかります。場合によっては半年~1年以上に及ぶこともあるので、制作形態によっては早急に計画を進めた方が良いでしょう。
今回は、アプリの開発期間について、開発したいジャンルや制作形態ごとに紹介していきます。
アプリ開発にかかる期間
アプリ開発は、下記のようにジャンルによって平均期間が異なります。
期間 |
ジャンル |
1〜3ヶ月 |
検索ツール ショッピングアプリ |
6ヶ月〜1年以上 |
メッセージアプリ ゲームアプリ 位置情報アプリ |
検索ツールやショッピングアプリなどの比較的簡単なアプリであれば、1~3ヶ月と短期間で制作可能。SNS系のスマホアプリやゲーム、位置情報などのアプリでは、短くても6ヶ月はかかります。ただし、上記はあくまで目安であり、開発が順調に進んだ場合に限ります。トラブルが発生した場合は、さらに時間を要することになります。また、アプリの内容や種類(※後述)、機能、開発に関わる人数などによっても、開発期間が左右されることを覚えておきましょう。
アプリ開発の流れ
外部の会社に依頼する場合は、企画の前にヒアリングがあり、要件や要望を聞かれてから開発に入ります。それ以降は社外に依頼する場合でも、社内でアプリ開発を行う場合でも下記のフローを辿るのが一般的です。
- 企画
アプリに搭載する機能の仕様を細かく指定。依頼候補の会社の得手不得手を見極め、相性の良いパートナーを選定する。
- 要件定義・発注
ヒアリングした内容を元に作成された提案書と見積書を受領。ヒアリング時から変更になった点がないか、確認。あれば伝える。
- 開発・実装
依頼する会社が決まったら、定義した要件に沿ってアプリの開発、実装に入る。
- テスト
アプリが完成したら、リリース前に必ずテストを行う。リリース後のトラブルは、信頼問題にも繋がるので、事前に想定しうるトラブルは改善しておく。
- 審査・公開
各OSに合わせたアプリストアに登録(iPhoneはApp Store、AndroidはGoogle Play)。審査を経たのちに、アプリが公開できる。
アプリの種類
アプリには下記の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
- フルスクラッチ型
- クラウド型
全ての機能を1から制作するフルスクラッチは自由度が高い分、制作期間やリリース後の柔軟性に欠けます。一方、クラウド型はすでに用意された機能を活用するため、短期間で安価に制作できる分、自由度は下がります。
フルスクラッチ型
フルスクラッチ型は、いわゆる洋服のオーダーメイドと同じで、ゼロからアプリの制作を行います。自由度は高くなりますが、工数は増え、開発期間は長引きます。たとえば、開発・実装・テストまでだけでも4~5ヶ月程度かかるでしょう。そのため、企画設計からリリースまでにかかる時間は、最短でも6ヶ月。長いと、1年以上かかるケースもざらにあります。
フルスクラッチ型のメリット
オーダーメイドで作り上げるフルスクラッチ型のメリットは、以下のようなものがあります。
- 要件や機能の自由度が高い
- 追加機能も実装しやすい
- 自社システムとの連携がしやすい
フルクラッチ型では、ゼロから制作を行うため制限がありません。そのため、複雑な要件や機能の実装、また機能の追加もしやすく、オリジナリティを持たせやすい特徴があります。また、既存システムのインターフェイスに合わせてアプリの開発ができるなど、自社システムとの連携がしやすい点も利点として挙げられます。
フルスクラッチ型のデメリット
フルスクラッチ型のデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 開発コストが高い
- 開発期間が長期になりやすい
- クロスプラットフォームに対応していない
- リリース後も追加費用が発生しやすい
オーダーメイドで自由度が高い分、それなりの人数と技術力が求められるため、当然のことながら人権費もその分高騰します。また、難易度も上がる分、開発にかかる期間が長くなるので、膨れ上がったコストが重くのしかかってくるでしょう。
さらにiOSとAndroidの異なるプラットフォームでは、同じ仕様では対応できません。そのため、両プラットフォームでリリースする場合は別々に制作することになります。OSのアップデートにも対応できないので、都度、開発会社に依頼することになり、修繕コストがかかります。
クラウド型
クラウドアプリが用意したモジュール(既存の機能)をカスタマイズすることでアプリを制作する方法が、クラウド型です。フルスクラッチ型のように、ゼロから全ての機能を制作する必要がないので、手間とコストが省けます。また、アプリはクラウド上にあるので、バージョンアップやアップデートに強い傾向にあります。
クラウド型のメリット
クラウド型では、以下のような点がメリットとして挙げられます。
- 短期間で開発可能
- フルクラッチに比べて安価
- クロスプラットフォームに対応
- OSのバージョンアップはクラウドアプリ提供者側が対応
クラウド型では、モジュールを組み合わせてアプリを制作するため、フルクラッチのように各機能の開発に時間を取られることがありません。また、モジュールの組み合わせ、デザインの組み込みが主な作業であるため、フルスクラッチと比較すると開発工数が大幅に減少。作業にかかる期間や費用を大幅に抑えられます。
また、1つのアプリでiOSとAndroid、両方のプラットフォームに対応。OSのバージョンアップ時もクラウドアプリの提供者側が対応するので手間がかかりません。
クラウド型のデメリット
メリットが多く存在するクラウド型のデメリットは、「自由度が低い」点です。機能を1から制作するフルスクラッチ型と対照的に、すでに準備されたモジュールを使用するため、希望する機能を搭載できない可能性があります。クラウドアプリ側でも随時、モジュールの拡充が行われていますが、独自性の高い要件や機能などがある場合は、クラウド型ではなくフルスクラッチの方が適していると言えるでしょう。
アプリの種類別、開発にかかる期間
フルスクラッチ型、クラウド型でアプリの開発にかかる期間の目安は以下のとおりです。
種類 |
期間 |
フルスクラッチ型 |
6ヶ月〜1年以上 |
クラウド型 |
1〜3ヶ月 |
上記はあくまで目安であるため、要件や実装する機能などの内容によって、制作期間は変動します。
アプリ開発が長期化する原因
アプリ開発が長期化する原因には以下のようなことが考えられます。
- 開発中のトラブル
追加の機能が発生した、バグが発生した、など当初の予定とは異なる作業が発生した場合。
プリの審査が通らない場合は、開発のやり直しになるので、制作期間が長期化。審査に通らない理由として考えられるのは、「バグ・リンク切れ」「類似アプリがある」「ユーザーに対する説明が不足している」などが挙げられます。ちなみに、問題がなければApp Storeでは1~2日、Google Playでは数時間程度で審査が終わります。
アプリをスケジュール通り制作するポイント
アプリの制作を長期化させないためには、下記のような点に注意しておきましょう。
- 開発期間に余裕を持つ
- 要件定義を明確にしておき、機能の追加をできるだけしない
- 実績豊富な制作会社に依頼する
アプリ開発にバグや機能追加はつきものです。そのため、それらによって開発し直す期間があることも見越したうえで、公開までの期間を設定しましょう。また、できるだけ機能の追加が発生しないように、要件定義を密に行うこともポイントの一つです。
その他、実績が少ない制作会社に依頼するよりは、実績が多く、制作における不測の事態に慣れている制作会社に依頼することもスケジュール通りに制作するうえでは重要なポイントです。実績はWebサイトなどで確認できるので、イメージに近いものがあるかどうかを事前に確認しておくと良いでしょう。
スムーズにアプリを開発したいなら「applimo」
フルスクラッチ型が主流であった従来であれば、アプリ開発は制作会社に依頼することが一般的でした。しかし、IT技術が発達した今、クラウド型を利用すれば自社でも簡単にアプリ開発を行えます。
applimoは「だれでも。どこでも、すべてをアプリに、」できるクラウド型アプリ制作ツールです。プログラミングコードを記述する必要がないノーコード仕様のため、簡単にアプリの制作が可能。初心者の方でも1時間でアプリの8割程度を制作できます。クラウド型なので、iOS、Android、両プラットフォームに対応。アップデートにも強く、リリース後の運用者の手間も省けます。
初期費用は0円から。予約、スタンプ、カート、多言語などさまざまな機能を搭載できるうえに、機能の料金は全て同一価格であるため、コストを抑えたアプリ制作を実現できます。
また、appilmoの運営元である弊社ドコドアであれば、フルスクラッチ型アプリの制作にも対応しています。Google社が提供する「Flutter」を活用して開発するため、クロスプラットフォーム対応のアプリ制作が可能。制作にかかる工数を2分の1にできるため、フルスクラッチにおいても期間、費用ともに抑えて制作できます。アプリ開発でお悩みの方は、まずはコチラから資料請求をしてみてください。
まとめ
アプリ開発は、企画から完成までに最短で1ヶ月、最長で1年以上の時間を要します。昨今ではニーズやトレンドの移り変わりが早いため、制作に時間がかかればかかるほど、事前に調査したニーズとアプリ公開後のニーズのズレが生じやすくなります。そのため、できるだけ短期間で制作できるに越したことはありません。
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