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コラム

プッシュ通知とは|仕組みや重要性、効果的な利用法、成功事例も紹介

2022/01/24 アプリ

スマホのアプリから通知されるプッシュ通知機能。スマホやアプリのニーズが高い昨今では、プッシュ通知はマーケティング手法として欠かせない存在となっています。
今回はアプリの通知機能であるプッシュ通知について、その仕組みから活用方法、成功事例まで解説。本記事をとおして、自社でどのようにプッシュ通知を活用すれば良いかがわかるようになるでしょう。

プッシュ通知とは

プッシュ通知とは、デバイスにインストールしているアプリから自動的に通知される機能です。たとえば新着メッセージやお知らせ、ニュース速報などでアプリを開いていなくても通知されるものがプッシュ通知です。

アプリの通知機能でもあるプッシュ通知は、マーケティングの一貫として利用されています。セールの開始や会員限定のクーポンを配布して、顧客にとってメリットのある情報を通知。定期的に顧客との接点を持つことで売上アップや顧客とのエンゲージメントの向上が狙えます。スマートフォンユーザーが国民の約7割に上る現代において、プッシュ通知は企業が行うマーケティングに欠かせない存在と言えるでしょう。

そんなプッシュ通知は大きく分けて2種類あり、それぞれの特徴によって使い分ける必要があります。

リモートプッシュ通知

リモートプッシュ通知とは、インターネット通信ができる環境にデバイスがある場合に、アプリ外部のサーバーを介して送信される通知のことです。たとえばチャットワークなどのチャットアプリや、メール、インスタグラム、Twitterなどのメッセージ機能といったリアルタイムさが求められる通知や、「時期ごとのセール情報」などの情報の鮮度が大切な通知に活用されます。

ローカルプッシュ通知

ローカルプッシュ通知とは、とある操作や端末の位置情報など、ユーザーが一定の条件を満たした場合に配信される通知のことです。インターネットに接続していることが必須のリモートプッシュ通知とは対照的に、ローカルプッシュ通知はオフラインでも通知が可能です。

ローカルプッシュ通知はたとえば「アラーム」や「スケジュールアプリ」などの通知に使用されています。あらかじめ条件を設定しておき、設定した条件に合致するタイミングになると、自動的に通知される仕組みになっています。

プッシュ通知の仕組み

プッシュ通知が行われる仕組みは基本的に同じです。デバイストークン(デバイスを識別するためのID)と送信内容を以下のような配信サーバーに送信。プッシュ通知の配信依頼を行います。配信依頼を受けた各配信サービスが、指定のデバイストークンにプッシュ通知を配信すれば、通知を受信したデバイス上にメッセージが表示される仕組みです。

配信サービス名 対応デバイス 備考

FCM(Firebase Cloud Messaging)

  • Android
  • iOS

APNs(Apple Push Notification Server)

  • iOS
外部ツール サービスによって異なる
  • 無料から有料までさまざま
  • MA(マーケティングオートメーション)機能を設けているツールもある

PWA(Progressive Web Apps)

  • Android
  • 対応ブラウザが限定される

基本的にアプリのプッシュ通知を利用するには、ユーザー側のデバイスで通知設定の許可をしている必要があります。許可していない場合は、当然ですが通知が届くことはありません。また、上記のような仕組みを利用しても、住所や名前などの個人情報が漏れることはない点は覚えておきましょう。

プッシュ通知の配信方法

プッシュ通知の配信方法には下記のような種類があり、目的や特徴によって使い分けができます。

  • 属性データで配信する
    誕生日、性別、エリアなど属性でユーザーを絞って配信。配信内容も個別化して「自分ごと」として捉えてもらうように工夫できます。
  • 位置情報で配信する
    指定した場所の近辺にユーザーが訪れた場合に通知を配信。たとえばユーザーがお店の近くを通りかかった際に、セール情報の通知を送り、来店を促すといった使い方が可能です。このような特徴から店舗アプリで活用されることが多くあります。ただし、ユーザーが位置情報をオフにしている場合は使えません。
  • ビーコンを使用して配信する
    Bluetooth信号を発信するデバイス、ビーコンを活用したプッシュ通知配信方法です。位置情報での配信と似ていますが、位置情報よりも、より近距離での配信に適した方法です。
  • 自動で配信する
    指定しておいた条件を、ユーザーが満たした場合に自動的に通知が配信される方法です。しばらくアプリを開いていないユーザーに対して、通知を行うことで再訪を促せます。

プッシュ通知を利用する重要性

総務省の調査によると、国民のスマートフォン保有率は約7割にも上ります。また10~20代を対象にスマートフォンの利用時間を調査結果によると、端末を操作する時間は1日に約2時間にも及ぶことがわかっています。また、スマートフォンではネイティブアプリ(デバイスにダウンロードするアプリ)の利用が多く、ユーザーとのタッチポイント創出において効果的なアプローチができるとして、プッシュ通知の活用が進んでいます。

プッシュ通知を利用することで期待できる効果

プッシュ通知の活用には以下のような効果が期待できます。

  • ユーザーに情報が届きやすい
  • 顧客ロイヤリティの向上

プッシュ通知は気軽に、簡単に開けることから、メルマガなどよりもユーザーに情報を届けやすい特徴があります。また、定期的にユーザーと接点を持つことで、ブランドイメージや愛着を高めることもできます。

ユーザーに情報が届きやすい

プッシュ通知の開封率は30〜40%と言われており、開封率10%前後のメルマガと比べるとユーザーに情報が届きやすい傾向にあります。そのため定期的にプッシュ通知行っていれば、ユーザーにアプリの継続利用を促すことも可能。店舗の場合は、プッシュ通知をきっかけに再来店につながることも珍しくありません。

こうした特徴により、「メルマガを配信しているけど、あまり効果を感じられない」場合は、プッシュ通知に切り替えることで、問題解決につながる可能性が高いでしょう。

顧客ロイヤリティの向上

プッシュ通知を通してユーザーに定期的に接触を図ることで、顧客維持や商品の購入、サービスへの誘導が期待できることはもちろん、ユーザーが持つブランドや商品への愛着や信頼感の向上を図れます。

顧客ロイヤリティを高める手法としてはオフラインであればDMやチラシなどが、オンラインの場合はメルマガやステップメールがあります。DMやチラシの場合は、到着してからすぐに開封してくれるとは限りません。そのため、届けたい情報の鮮度を保てない場合があります。メルマガやステップメールの場合は、ほかのメールに埋もれてしまう可能性が高く、開封せずに削除されてしまうことも往々にしてあります。

その点、プッシュ通知であれば、簡単に素早く開封できるといった特徴から開封率も高いため、顧客ロイヤリティの向上を図りやすくなります。

プッシュ通知を効果的に利用する方法

プッシュ通知を効果的に利用するためには、下記のような点を意識しておきましょう。

  • ユーザーの興味を引く文言にする
  • 適切な時間に適切な回数を配信する
  • 配信した通知の分析・改善を行う

ほかの手法よりも開封率が高いとはいえ、50%以下です。しかしこれは文面や配信する時間、頻度の工夫でどうにでもなることでしょう。また、プッシュ通知は配信後も重要です。分析・改善を行わない限り、いつまで立っても開封率の低いプッシュ通知に悩まされることになるでしょう。

ユーザーの興味を引く文言にする

プッシュ通知は手軽に簡単に開封できるものではありますが、すべての通知が開封されるわけではありません。メルマガより開封率が高いとはいえ、先述のとおり開封率は30~40%。つまり、60~70%は開封されていないことになります。開封率を上げるためには、通知する文言の工夫が必要です。

プッシュ通知の文字数制限は40~120文字です。そのなかにユーザーが通知を開封したくなるような、わかりやすい「メリット」を盛り込むようにしましょう。どういったことにメリットを感じるかは、ユーザーの属性によって異なるため、利用者の傾向分析は欠かせません。属性分けができたら、それぞれのユーザーが興味を持ちそうなメッセージを通知。よりパーソナライズされたメッセージを送ることにより、開封率を高められるでしょう。

適切な時間に適切な回数を配信する

プッシュ通知は時間指定も可能です。よりユーザーに見てもらいやすくするために、ユーザーがスマホを操作しているであろう時間帯を狙ってプッシュ通知を配信しましょう。一般的には18~23時が最適と言われていますが、これに関してもユーザーの属性が関係してくるので、ユーザー分析をしっかりと行う必要があります。

また、時間帯も重要ですが、配信の回数にも注意が必要です。あまりに頻度が高い通知はユーザーに不快感をもたらします。少し古い調査ですが2015~2017年にeMarketerが実施した調査によると、週2回以上のプッシュ通知が行われた場合、ユーザーが通知をオフにする、もしくはアンインストールする可能性が高まることがわかっています。

そのため通知は多くでも週に1回が限度です。ただしあまりに頻度が低いと存在を忘れられてしまうため、通知の間隔が空きすぎないように注意しましょう。

配信した通知の分析・改善を行う

プッシュ通知を配信したあとは、下記のような指標を分析して改善を行いましょう。

  • 開封率・クリック率
    どのくらい開封されたかを計測して、通知メッセージの改善を行います。開封している人が多い曜日や時間帯も把握しておくと、配信日時や時間の参考になります。
  • プッシュ通知が届いた数
    通知機能をオフにしているユーザーの数を把握し、通知を許可してもらうための改善策を講じます。
  • プッシュ通知でアプリを起動した数
    アクティブユーザーの情報はもちろん、エンゲージメントが高まる時間などを把握できます。

キャンペーンなどの特別な通知を行ったときも同様に効果検証を行い、次回のイベントに活かします。

プッシュ通知を活用した企業の成功事例


プッシュ通知は効果的に活用すれば、売上向上やブランディングにつながります。これまでプッシュ通知を利用して成功を収めた企業はどのように活用したのか、成功事例を紹介します。

  • モバオク!
    モバオク!はスマホで参加できるオークションサービスを提供している会社です。一番盛り上がる時間帯にユーザーを誘導するために、オークション開始後すぐにプッシュ通知を配信。ユーザーの課金率を3倍に引き上げることに成功しており、体感的にはプッシュ通知による効果が半数以上であると担当者が語っています。
  • ショプリエ
    位置情報とビーコン配信を利用したプッシュ通知で、来店率アップに成功。ビーコンを利用したプッシュ通知に関しては、来店率が7倍になるなど、大きな成功を収めています。

簡単にプッシュ通知を設定するなら「applimo」

弊社が提供するノーコードアプリ開発サービス「applimo」では、「だれでも。どこでも、すべてをアプリに、」できます。applimoでは下記のような種類のプッシュ通知を用意しており、簡単に実装が可能です。

【applimoで実装可能なプッシュ通知】

  • 全体配信:ユーザー全体に一括配信
  • セグメント配信:年齢、性別、アンケート結果などでユーザーの属性分けして配信
  • 予約配信:予約した日時に配信
  • 個別配信:1名だけに配信
  • 誕生日配信:誕生日当日に配信
  • ステップ配信:最終アクセス日から計算して設定した日数に達したら配信

プッシュ通知以外にもチャットやスタンプ、カート、カタログなど、豊富な機能を揃えており、必要な分だけ機能を実装できます。初期費用0円から。月額10,780円の定額で利用可能です。OSはiOS、Androidに対応しており、別々に作成する必要はありません。基本操作は画像の選択とテキスト入力のみ。小学5年生でも使えるシンプルな操作性で、アプリの約8割を1時間程度で完成させられます。アプリ制作初心者でも簡単にアプリの制作ができるapplimoをぜひお試しください。

まとめ

プッシュ通知を行うか、行わないかで企業の業績、ブランドイメージが大きく左右されることもあります。そのため、アプリ開発を行うのであれば、プッシュ通知は実装しておきたい機能です。それもできれば細かく配信方法が選べる方が、目的に合わせ通知を行いやすいのでより効果得やすくなるでしょう。

applimoではプッシュ通知の実装はもちろん、セグメントや予約、誕生日など目的に合わせて6つの配信方法をご利用いただけるため、ユーザーへの効果的なアプローチを実現できます。マーケティング戦略の一環として、プッシュ通知の活用をお考えの場合は、ぜひapplimoをご活用ください。

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